肩甲背神経障害/武庫之荘・整骨院
2023/07/05
肩甲背神経障害
肩甲背神経は第5頸髄の背側から中斜角筋を通過後、後斜角筋と肩甲挙筋の間を通過して、小菱形筋と大菱形筋と肩甲挙筋を支配する神経です。
肩甲背神経は純運動性由来の神経であり、知覚繊維を含まないため、この神経に問題が生じて起こる障害は肩こりと鑑別が難しくなります。
症状としては肩甲骨内側部に位置が不明瞭な深部痛を呈します。
肩甲骨背神経は靱帯.腱.筋肉.骨などで囲まれた中を通過するとき、あるいはその中で走行を変えるときに何らかの機械的な刺激が加わり神経に局所的な損傷や炎症が発現するとされており、それが発生すると中斜角筋の筋緊張やそれに伴う痛みが発生します。
では、なぜ肩甲背神経に刺激が加わり損傷や炎症が発生してしまうのか?
原因は多くありますが、よくみられるのがオーバーヘッド動作を行う事によって中斜角筋が肩甲背神経を絞扼し、肩甲骨の内側にある菱形筋が硬くなり、肩甲骨が外側に位置してしまうことが原因になるという事。
もう一つは、呼吸がうまく出来ていない事です。
呼吸は通常時には横隔膜、外肋間筋、内肋間筋などによって行われますが、デスクワークなどで猫背やストレートネックになってしまうと胸郭をうまく機能する事ができなくなりその結果、先ほど紹介した筋肉だけでなく、斜角筋や胸鎖乳突筋といった首の筋肉を使って行う努力性呼吸が行われてしまい、そこから肩甲背神経が障害を受けて症状が出てきます。
中斜角筋が神経を炎症・損傷させてしまうから中斜角筋を治療すればいいというわけではありません。もちろん、中斜角筋が直接的な原因なるのですが、そこに炎症・損傷を起こしてしまいやすくなる根本的な原因にアプローチが必要になります。
首や肩でお悩みがございましたら是非ご相談ください。
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くわえ鍼灸整骨院