発育性股関節形成不全/武庫之荘・整骨院

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発育性股関節形成不全/武庫之荘・整骨院

2023/05/22

発育性股関節形成不全

 

 

発育性股関節形成不全とは、乳児期の足の長さが左右不対称の状態のことをいいます。

 


短く見えている足の方に股関節脱臼がある状態です。

 

 

以前は先天性股関節脱臼と呼ばれていましたが、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)は必ずしも先天的なものではなく、生活習慣などによって後天的に起こることもあります。

 

 

乳児期に発育性股関節形成がみつかった場合、手術を行わなくても生活指導を含めた治療によって改善する可能性が高いため、早期発見が重要となります。

 

 

 

生後3〜4か月に行われる健診では、股関節の開き具合や、左右の足の長さ・左右の太腿のしわの違い、クリックサインなどをチェックします。

 

 

 

しかし、以前に比べると病気の発生率が低下しているということもあり、発見することが難しくなってきているという問題が生じています。

 

 

 

 

まれにですが、乳児期に脱臼を見逃してしまった場合、2~3歳になっても歩けないことで発覚するケースもあります。

 

 

 

発育性股関節形成不全では股関節がグラグラしていて安定性がないため、歩行開始時期になっても歩くことができないからです。

 

 

 

発育性股関節形成不全は、症状の程度やみつかった時期によって治療法が異なります。

 

 


股関節が柔らかい乳児期にみつかった場合は、股関節を正常な位置に保つように、生活指導で治していきます。

 

 

 

それでも改善がみられない場合は、乳児にリューメンビューゲル(以下の写真)という装具を装着するリーメンビューゲル法や、乳児をベッドに固定して足を引っ張る牽引法によって、正常な股関節の形成を促します。

 

 

 

 

また、程度によっては、現在痛みなどの症状が出ていなくても、大人になってから症状が出る可能性が高いため、筋力や傷の回復力も考慮して早期の手術を検討することもあります。

 

 

 

 

乳児期の発育性股関節形成不全は日常生活で予防・改善することができます。

 

 

 


以下のような点をご参考に幼児のケアを行ってみて下さい。

 

 

 

・おんぶや抱っこの仕方
 おんぶや抱っこをする際には、乳児の足が開いている状態を保つことが大切です。

 

 

・おむつの選び方、巻き方
 巻くタイプのおむつやゆとりのない服は、股関節を締め付けるため脱臼しやすくなります。
 おむつはサイズの合ったものを締め付けないように当てましょう。

 

 

 

・衣類の選び方
 サイズの合っていない小さい衣類や重ね着は股関節を圧迫してしまいます。
 ゆったりとした柔らかい素材の衣服を選ぶようにしましょう。

 

 

 

 

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