足関節捻挫において内反捻挫が多い理由/武庫之荘・整骨院
2023/02/15
足関節捻挫において内反捻挫が多い理由
そもそも、捻挫とは瞬発的な力によって正常の可動域を超えた関節運動を強制された時に、その関節内や周辺の靭帯や関節包など関節を構成する組織が損傷している状態のことを言います。
足関節捻挫とは、一般的に足首と呼ばれている部分の捻挫で、足首を捻った際に本来の正常な可動域を超えて、周辺の靭帯が損傷していることを言います。
足関節捻挫の中でも、その多くは内反捻挫と呼ばれる、足関節が内がえし(足裏が内側を向く動き)することによって起こる捻挫です。
なぜ、内反捻挫が多いのかを、骨、靭帯、筋肉の3つの視点から解説します。
骨
くるぶしは外側と内側では高さが違います。
外側のくるぶしは、内側のくるぶしに比べて、低い位置にあり、内側のくるぶしの下が空洞になっているため、外反させる動きよりも、内反させる動きの方が動きやすくなっています。
靭帯
足関節の外側には前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯があり、内反捻挫で特に損傷しやすいのは、前距腓靭帯と踵腓靭帯です。
内側には三角靭帯という強固な靭帯がついており、内側の三角靭帯に比べると、外側の靭帯の強度は弱く、損傷しやすくなっています。
筋肉
筋肉による足関節の正常な可動域のうち、外返しが20°ほどなのに対し、内返しは30°ほどあり、内反捻挫しやすい構造になっています。
以上のように、身体の構造上、内反捻挫が起こりやすくなっていることが分かります。
スポーツでは、テーピングによる固定や、足首の反射や足部の感覚を高める運動が予防策として挙げられます。
スポーツ中の受傷や、日常生活で受傷してしまったなど、ございましたら、ぜひ当院までご相談ください。