横隔膜/武庫之荘・整骨院
2022/10/24
横隔膜
皆さんは「横隔膜」という筋肉をご存知でしょうか?
名前に膜という文字があるものの立派な筋肉であり、私達が呼吸する上で欠かせない筋肉になります。
ただこの横隔膜は呼吸だけでなく姿勢の安定に関わっていたり、その機能は多岐にわたります。
実は腰痛や肩こりとの関係性も…
今回は横隔膜の機能について紹介いたします。
横隔膜の機能1 呼吸
まず1つ目は呼吸です。
これは皆さん一番イメージしやすいかと思います。
呼吸は大きく分類すると吸気と呼気に分けることができますが、横隔膜は吸気、いわゆる息を吸う時に筋肉が収縮します。
それに加えて呼吸補助筋というものがあります。
具体的に
・胸鎖乳突筋
・斜角筋
・内肋間筋
・腹斜筋
・腹直筋
・腹横筋
などがあります。
これらの呼吸補助筋が使われますが、逆に横隔膜がうまく機能していない場合も、これらの呼吸補助筋が働きます。
吸気時の呼吸補助筋は首に付着する筋肉の為、肩こりの原因にもなりえます。
横隔膜の機能2 姿勢維持
2つ目に姿勢維持です。
なぜ横隔膜が姿勢維持に関与するのか。
その大きな理由が腹腔内圧を高め、体幹を安定できるからです。
息を吸うと横隔膜が下がり、腹部が上から蓋をされる形になります。
腹腔内圧が高まるということは腹部の中に風船が入っているような感じで、内側から外側に向かって圧が加わり腹部が安定します。
「体幹を安定させる」と聞くと、腹筋で外側から固めるのをイメージされるかもしれません。
しかし、普段私達が生活している時に腹筋で体幹を安定させるなんてことはほぼなく、この横隔膜の働きによって姿勢を安定させています。
呼吸と姿勢は状況によって優先度が変わります。
ということは逆に言うと、私たちの横隔膜が常に呼吸筋として気を取られていると姿勢維持筋として機能しないということにもなります。
例えば、
・猫背で効率的に酸素が入ってこない。
・ストレスにされされ常に交感神経優位で呼吸が荒い。
・運動不足で少し動くだけで息切れする。
このような人たちは常に横隔膜が呼吸筋として機能しています。
すると姿勢維持として機能しない&腹腔内圧が高まらないので、腰痛になりやすいなんてことも考えられます。
もちろん腰痛には様々な要因が考えられるので、一概に横隔膜だけが悪いなんてことはありませんが…
結論
横隔膜が正しく機能する環境を整えてあげる
ことが大事になります。
その姿勢で呼吸したら、そりゃあ横隔膜は正しく機能するよね!という環境を作ってあげること。
その姿勢の作り方?については是非当院にご来院くださいませ。